おもしろかったマンガ20選 2018
このマンガがすごい!
これは本が本棚に入り切らなくて困っている僕の自室の残状です。
今年も「このマンガがすごい!」の選考員を務めさせて頂きました。報酬の図書券では「ドリームキャスト コンプリート ガイドブック」を購入。異常なセガ愛のある人間が描く本はどれももれなく素晴らしい。
この前ゲームラボの編集部へ遊びに行った際に、ドリームキャスト コンプリートガイドブックのサンプルが置いてあり、「この見開きは移植ギャルゲー特集のコーナーですか?」と話したら「いや後期のドリキャスにギャルゲーが多すぎて、あいうえお順でもこうなるだけです」と返されました
— に (@nyalra) November 27, 2018
これは間違いで、あの時見たのはあいうえお順でなく発売日順の後の方でした。後期のドリキャスがギャルゲーの移植くらいしかないのは変わりません。
ドリームキャスト コンプリート ガイドブック (ゲームラボ選書)
- 作者: 大塚祐一
- 出版社/メーカー: 三才ブックス
- 発売日: 2018/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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知世のビデオ大作戦は、プレイヤーが知世ちゃんになって、戦闘しているさくらちゃんをひたすら撮影し続ける異常ゲームなのですが、CDの穴にカメラのレンズ位置と知世ちゃんの右目を重ねたディスクトレイの狂気度が物凄い pic.twitter.com/ko7URC0AN3
— に (@nyalra) December 17, 2018
これはDCの中でもトップクラスでイカれている画像です。
という訳で、今年読んで気に入った本を20作紹介していきます。「このマンガがすごい!」で選んだ本も書いていますが、宝島社さんは黙認して頂けると幸いです。早く魔法少女育成計画の新作を出して下さい。
おもしろかったマンガ20選 2018
1.水木先生とぼく
鬼太郎6期も絶好調な水木しげる先生の生前の暴れっぷりを、当時のプロアシが水木先生の画風を再現した作品。
6期鬼太郎から水木しげる先生自身に興味持った方に読んで欲しい一冊が、去年刊行されたプロアシによる「水木先生とぼく」で、弟子視点から水木先生の女とふたなりへの執着心が異常な事がわかりますし、巻末では京極夏彦も先生への愛を語っています https://t.co/k4xpan5Jsf
— に (@nyalra) April 10, 2018
水木先生と京極夏彦先生の関係性、百合か?
「絶景本棚」という、異常に部屋に本がある作家の本棚を紹介する、オタクには堪らない至高の写真集があるのですが、京極夏彦の本棚は鬼太郎グッズだらけで埋められており、とにかく水木先生が好きという事だけが伝わって、突然惚気られた気分になれます
— に (@nyalra) June 24, 2018
ちなみに京極夏彦は実際に鬼太郎アニメで声優として出演したこともあります。
2.異世界おじさん
3.異種族レビュアーズ
圧倒的な画力で同人時代から大人気の殆ど死んでいる先生の商業作品。自分はがんばローゼン時代が大好きでした。タイトルから流行りのなろう作品だと誤解されがちですが、異世界おじさんはそれを逆手にとってような作品。
そんな歴史ある作者の作品らしく、オールドなオタク受けするギャグの切れ味は見事。
特にヒロインに選ばれる程にセガサターンが登場する部分は、確実に刺さる人には刺さる濃い味付け。まさか僕が冒頭でドリキャスの話をしたのが伏線とは思わなかったでしょう? 当然、ヒロインの可愛さもお墨付き。おじさんと美少女のギャップがたまらない。文句なしにおすすめの一冊です。
似ているようであまり被ってはいないですが、冒険者たちが異世界の風俗で異種族とのプレイを楽しみクロスレビューしていく意欲作「異種族レビュアーズ」も、異世界おじさんが楽しめた人は必ずハマるでしょう。
4. スナックバス江
これまた一部のオタクにはたまらないタイプの一冊。老後はこういった作品だけ読んで死んでいきたい。
チップスターの箱を腕にハメて、ロックマンを連想するかコブラを連想するかの話で、鯨波兵庫がオチに使われた回が大好きです。
スナックバス江 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: フォビドゥン澁川
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/02/19
- メディア: Kindle版
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5.小学生がママでもいいですか?
「まほろまてぃっく」や「ファイト一発! 充電ちゃん!!」、「kiss×sis」で自身の性的嗜好をこれでもかとお出ししてきたぢたま(某)先生ですが、最新作は母性と小学生。
流行りのロリ癒やしブームに乗っかっただけかと思いきや、自分の亡くなった母が小学生に転生して社会人の主人公の元へやってくるという設定でして、展開も家族愛と年齢差、社会人の恋愛観など重めのテーマに。長年活躍してきただけはあり、漫画の構成の上手さは流石の一言。
6.パルフェ2
7.ご主人様と獣耳の少女メル
おねロリ百合アンソロジーの2巻。
マルイノ先生による表紙がまず素晴らしいですね。今からこの二人が魔法少女に変身して殺し合う展開しか想像できません。
おねロリを語るなら今や絶対に外せない伊藤ハチ先生の作品も掲載。
8.ひみつのアッコちゃんμ
一大ジャンルとなった「おそ松さん」や、その陰で放送された「深夜!天才バカボン」のみでなく、実は「ひみつのアッコちゃん」も現代風にリメイク。それも作者は全プリキュアシリーズに独自の百合解釈を加えてきた上北ふたご先生。
女児アニメのコミカライズを任せるならふたご先生の右に出る者がいないことを実感できる作品でした。
上北ふたご オールプリキュアイラスト集 Futago Kamikita×All Precure
- 作者: 上北ふたご,東堂いづみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/16
- メディア: コミック
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9.私の百合はお仕事です
タイトルでピンときたら購入して間違いなしです。今すぐ読みましょう。
今年は「やがて君になる」も大ヒットしましたし、来年も百合漫画ブームの波は続くのでしょうか。
10.空電ノイズの姫君
11.黒鉄・改
冬目景先生が描く青春百合モノ。思春期らしい女子高生の葛藤を繊細な絵柄で冬目景先生が描いて面白くない訳ありません。こちらは可愛らしい作品ですが、同じく冬目景先生の新作「黒鉄・改」は、がらっと変わって硬派な作風。過去作の続編ですが単体で楽しめるように。
カラクリとして改造された感情の薄い主人公が金で人を斬っていく時代劇。このあらすじだけでも分かる通り、「無限の住人」や「カムイ外伝」が好きだった方にオススメです。
12.アクタージュ
13.呪術廻戦
アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: マツキタツヤ,宇佐崎しろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/05/16
- メディア: Kindle版
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少年ジャンプの新作の中でも、特に勢いのある二作品。アクタージュは、これが本当に少年ジャンプなのかと驚く程に一見ジャンプらしくなく、俳優モノというジャンルも特殊ですが、巻を重ねるごとに増していく熱さはまさに少年ジャンプ。顔の良い女性と女性の関係性として見てもトップクラスでオススメできます。
呪術廻戦もまた味の濃い作品ですね。「チェンソーマン」と合わせて、現代っぽさも合わさった王道作品として毎週の楽しみに。
14.恋するワンピース
ワンピースネタだけで構成された作品なのですが、ツッコミのギャグのキレや独特な絵柄の可愛さの相乗効果が絶妙で、ワンピース未読のファンも増えている作品。
最も作中で狂っているウソップモチーフのキャラが、見た目に全くウソップ要素がないなどやはり独自の感性を感じます。作者が自画像を可愛く書きすぎて知り合いに突っ込まれたというエピソードがあり、作品外でもほんわかかわいい。
15.キリング・ミー!
「2018年で一番女と女の顔が良かったで賞」をあげたい。
話も永遠の時を生きる吸血鬼と、吸血鬼を狩るヴァンパイア・ハンターの美少女の話。王道故に顔の良さが際立ち最高になっています。似たようなテーマでほんわかですが「となりの吸血鬼さん」や「吸血鬼ちゃん×後輩ちゃん」もありましたね。今年の漢字は「百合吸血鬼」といったところでしょうか。
16.やおろちの巫女さん
本当にずっと顔が良い。今年はゾンビランドサガなど、目の下にクマのある美少女がたくさん見られて大満足でした。
17.そしてボクは外道マンになる
「ドーベルマン刑事」や「ブラック・エンジェルズ」など、豪快な作風で人気を博した平松伸二先生の自伝的作品。
自身の作品と違って、繊細かつ童貞な作者の若い頃を赤裸々に描きつつ、やはり異常な少年ジャンプの編集たちが「いんだよ細けえことは!」と言わんばかりに破天荒に登場。
そしてボクは外道マンになる 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 平松伸二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/09/19
- メディア: Kindle版
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18.乙女怪獣キャラメリゼ
乙女怪獣キャラメリゼ 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: 蒼木スピカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/06/23
- メディア: コミック
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一見、美男美女の恋愛少女漫画ですが、ヒロインには一つ特異な体質があって、なんと感情が高ぶると巨大怪獣に変身してしまいます。
ペットの犬の名前が「ジャンボキング」なことで、一部のウルトラオタクに大受けしていたり。
19.快楽ヒストリエ
いわゆる「ゲノム」や「櫻井エネルギー」枠の作品。
まんま成年コミック雑誌になぜか掲載されている妙にクオリティの高いギャグ漫画そのものなのですが、そのまま素直にエロ描いてくれよ! と叫びたくなるほどに画力や構成力がピカイチ。この枠特有のギャグの切れ味も一品。
快楽ヒストリエ (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)
- 作者: 火鳥
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2017/12/21
- メディア: コミック
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20.微熱空間
今月のひだまりスケッチでの、あまりにナチュラルなゆのっちと宮ちゃんの距離感という同性愛をお出ししておいて、微熱空間2巻で一気に強烈すぎる異性愛を叩きつけられ、完全にオタクたちがうめ先生の掌で弄ばれている
— に (@nyalra) April 30, 2018
先生の画力は健在ながら、きらら作品とは違ったシリアスな恋愛が魅力。
親が再婚して歳は離れていないのに姉弟となった思春期の二人。複雑な家庭で紡がれていくピュアな感情と異性愛に、きららで慣らされた読者たちの柔らかいハートもドキドキが止まりません。
来年もいっぱい本を読みたいと思います。
それにしても、今年もキン肉マンや喧嘩稼業は勢いを落としませんね。スラムダンクの新装版も一冊ごとの区切りが綺麗で良かったです。