まだ「マンガ大賞」などの賞に選ばれてない漫画でオススメ2016
■数々の名誉ある賞
「次にくるマンガ大賞」「マンガ大賞2016」「このマンガがすごい!」など、今年も数々のマンガランキングが開催され、多くの魅力的な漫画が受賞しました。中でも全ての賞に選ばれ、「マンガ大賞2016」では見事に一位に輝いた「ゴールデンカムイ」は文句無しにオススメできます。
何と言っても作者が賞に選ばれる度に、自画像を作中でもトップクラスのサイコ野郎にしてコメントする所が最高です。多くの紹介記事では「アイヌ特有のグルメがすごい!」「不死身の主人公の活躍がカッコいい!」と評されていますが、この漫画の真の魅力は、他の追随を許さない狂った死刑囚が次々登場する上に、そのサイコ具合が巻を増す毎に加速していく部分にあると思っています。
ヤンジャンの中でもかなり愉しみにしている作品なので、「マンガ大賞2016」の選評の一部が非常にふわふわしており、作中の魅力が何一つ伝わらない事に苦言を呈したりもしました。
僕も好きな漫画なのでマンガ大賞2016に「ゴールデンカムイ」が選ばれたのは嬉しいんですけど、選評の「2015年らしさを一番感じた作品」というコメントの曖昧に誉めといた感ヤバいと言うか、「リスやカワウソを料理しながら脱獄囚の皮を剥いでいく」内容が2015年らしいのかよとは思いました
— 喜屋武にゃるら (@nyalra) 2016年3月30日
他にもたかみち先生の「百万畳ラビリンス」や、沙村広明先生の「波よ聞いてくれ」など、昔から活躍している作家の漫画も文句無しに素晴らしいです。
マンガ大賞あたりから興味を持った方は、沙村広明先生の他短編集は勿論、何と言っても先生の歪んだ性癖が遺憾なく発揮された「無限の住人」は必読ですし、たかみち先生がLOの代名詞になる前に原画を務めた「果てしなく青い、この空の下で…。」はアダルトゲームが好きなら是非プレイして貰いたい名作です。
最近の漫画家の作品ですと、WEBマンガ部門で次にくるマンガ大賞3位に選ばれた「朝まで!!任天ちゃん!!」は、任天堂を擬人化した大胆な発想が良かったです。あの横井軍平さんも登場します。
「次にくるマンガ大賞」で3位に選ばれた「賭ケグルイ」も、美少女同士をハードなギャンブルで戦わせる一風変わった内容で注目の作品。美少女たちが命を賭けて切磋琢磨するギャンブル勝負は手に汗握ります。殆どのギャンブルがオリジナルですので、初めてのルールに戸惑いつつも、突破口を切り開いていく主人公たちに感情移入しながら読めるのもポイント。
賭ケグルイ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 河本ほむら,尚村透
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/10/22
- メディア: Kindle版
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では、今回はこの3つの中でどのランキングの上位にも選ばれなかった最近の漫画(「マンガ大賞2016」を基準にし、2015~2016年に最新刊が発売された8巻以内の作品)を紹介していきます。
■このホラー漫画がすごい!
・神様の怨結び
矢張り「漫画界の核実験場」とまで言われたチャンピオンREDは外せません。
人の“怨”を結びて“縁”を切る……。そんな呪いを人に与える神、その者の名は蛇(くちなわ)。彼女が結ぶ呪いの代償は少女たちには、あまりにも重く……。少女たちの愛と哀が紡ぐ、憂愁のエロティシズム。
内容を要約すると、ロリババアの蛇ちゃんが性行為をした相手を呪い殺す力を少女達に与えていく、えっちな要素強めの「地獄少女」。
同人作家としても有名な守月先生の描く美少女たちがえっちなのが良いです。(直球)
1話は巨乳のいじめられっ子ちゃんが、自分の胸をからかう男子にセックスをさせて呪い殺そうと決意する話。どの回も一筋縄ではいかないオチになっていまして、人間の業の深さを感じさせます。先述した通り「地獄少女」を彷彿させる作風ですので、人間関係のギスギスが好きな方は是非。
神社で首吊り自殺した所為で蛇ちゃんの主従になった主人公が、少女達を誤った道へ進める仕事への葛藤も見どころ。作中でもロリババア呼ばわりされていますので、そっち目当てで買っても満足度高いと思います。
・死人の声をきくがよい
またまたチャンピオンREDから。僕は性的表現とグロへのブレーキが効かないチャンピオンREDがとても大好きです。
クラスメイトの早川さんの霊が常に取り憑くようになってしまった主人公が、心霊現象による怪事件を解決したり、特に解決はせず逃げ出したりする話。
主人公に危機が迫っている事を伝えようにも、会話ができない存在なので身振り手振りで必死に伝えようとする早川さんがキュート。
早川さん自体はとても可愛らしいのですが、話の内容は暴力的でグロテスクな展開が多いですので、スプラッタを期待しているホラー好きにも文句無しにオススメできます。
作者の趣味なのかクトゥルー神話を匂わせる話が多いのも良ポイント。別作品である「フロイトシュテインの双子」は殆どクトゥルフモチーフな構成です。ひよどり先生作品の傾向として、登場人物の性格が非常に悪く、例えばヒロインの一人は、主人公や仲間を置いて平気で逃げ出すようなある種の人間らしさが魅力です。チャンピオンREDの付録だったひよどり先生の未単行本化作品集は宝物。
・瑠璃宮夢幻古物店
表紙買い報告が多いだけにカバーイラストの美麗さが目を引く作品。古物店を経営する美人店主が、悩み多き客達に曰くつきの商品を渡していく話です。
妖しい魅力が漂う商品を、意味ありげな忠告と共に売りつける様子は、「週刊ストーリーランド」や「笑ゥせぇるすまん」を連想させます。
「笑ゥせぇるすまん」などと決定的に違う点は、感動話に繋がる展開も多く、関わって不幸になったとは一概に言えないところ。中には登場人物の変化が幸か不幸か読者に委ねる話もあり、考えさせられる部分も多い。
例えば友人が居なかった少女が、喋るクマのぬいぐるみを古物店から譲り受け、数少ない話し相手として通じあっていくも、いつかはぬいぐるみを卒業しないといけない成長を描いた回がお気に入りです。
他にも便利アイテムが手に入った事で調子に乗った登場人物たちが、どんどん酷い目にあっていく「週刊ストーリーランド」ライクな回も個人的には好評価。他人との関係の縁を切れるハサミを手に入れた学生たちが、腹立つ人間の縁を切ってあげる商売で儲ける話は、中々予想できないオチと展開にゾクゾクしました。
表紙買いしてまず損はない作品ですので、惹かれた方は1巻から読んでみるといいでしょう。
■最近の流行は百合漫画だ!
最近は話題にあがる作品に百合漫画がとても多いです。現代人は男性は男性同士、女性は女性同士で付き合っていくのが正しい姿なのでしょうか。
散々他サイトで紹介されたであろう「Citrus」や「あの娘にキスと白百合を」は省きましたので、その辺は各自でチェックして下さい。
あの娘にキスと白百合を 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: 缶乃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: コミック
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・ハッピーシュガーライフ
先述した「賭ケグルイ」の原作者も推薦した作品であり、同じガンガンJOKER連載のサイコホラー百合漫画。何度か話題になっている作品ですし、このままの勢いのままいけば、来年には何らかの賞には選ばれていそうです。
PVを見てもらえればある程度の雰囲気は把握できると思いますが、可愛いふわふわしたタイトルと違って、血と愛憎が渦巻く内容となっております。
PVの煽り文句にもなっている通り「騙しても犯しても奪っても殺しても良いと思うの」は、ハッピーシュガーライフを表現するにとても的確なフレーズですね。
松坂さとうには、好きな人がいます。その人と触れ合うと、とても甘い気持ちになるのです。きっとこれが「愛」なのね。彼女はそう思いました。この想いを守るためなら、どんなことも許される。騙しても犯しても奪っても殺してもいいと思うの。『カミヨメ』『TARI TARI』の鍵空とみやきが描く、戦慄の純愛サイコホラー。
しおちゃんという少女を監禁している主人公のさとうちゃんが、彼女のために文字通り騙して犯して奪って殺していく内容。刺激的な百合漫画をお求めならば、間違いなく満足できる漫画です。
ハッピーシュガーライフ(1) (ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 鍵空とみやき
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2015/10/22
- メディア: コミック
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詩的なタイトルが素敵ですね。最近百合界隈で大人気の作品です。
特筆すべき点は、クラスや周囲に男子が存在するにも関わらず女の子同士で恋愛していく意味を見つけていく関係性。
主人公が相手を「特別」に想えないまま、初めてのキスや手繋ぎを経験しても一切ドキドキせず、それでも自分を求めてくる相手への葛藤など、ただ美少女同士が恋愛に発展していくだけではない展開に、主人公ではなく読者の方がドキドキしてしまいます。
やがて君になる(1)<やがて君になる> (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 仲谷鳰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/10/27
- メディア: Kindle版
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サイバーチックな表紙がカッコいいですね。
アニメも無事終了しましたし、原作が士郎正宗で作画が六道神士という異例の組み合わせで話題になった事もあり、知名度は高い作品です。なので、わざわざこのブログで語る点はないのですが、士郎正宗先生が原作の「攻殻機動隊」で度々描いていたサイバーぬるぬる百合えっちが、現代風の絵柄で可愛くリメイクされるとこうなるのかという感動があります。
何と無く敷居が高そうに見えて未読な方も多そうなイメージがありますが、攻殻機動隊の知識は必要ないですし、作中でも語られている通り、攻殻機動隊のテーマでもある小難しい問題……とは関係なく、一人の少女が一人の少女に出会う物語なのです。
原作も作画も含めて大好きな作品ですので、長々と語ってしまいそうなところを割愛しますが、全身義体の少女が初めて自分と通じ合える存在と出会い、お互い惹かれ合っていくサイバーゆるゆり展開は、何年も下積みをしてきた士郎正宗先生と六道神士先生にしか出せない持ち味です。
アニメの終盤は改変が多く、個人的には原作の方が纏まり的には良かったと感じたので、アニメから気になった人も是非手にとってみて下さい。
時折見せる美人な表情のクラリんにドキッとします。
紅殻のパンドラの最新刊のオマケに載っていた、アニメの声優陣が複雑な世界観の設定を聞かされて今一ピンとこない中、過去に少佐役だった田中敦子さんだけ電脳化などの単語を理解していた話好き
— 喜屋武にゃるら (@nyalra) April 26, 2016
- 作者: 六道神士,士郎正宗
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 14回
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・ぷあーなんてもうおしまい
正直、今回漫画を紹介する記事を作成するにあたって、百合漫画枠を設けた理由がどうしても「海月れおな」先生の作品を紹介したかったからです。
両親を亡くしてしまった貧乏姉妹が、お互い支えあって暮らしていくありがちな設定なのですが、とにかく絵面が凄い。
基本的にはとても良い子たちなのですが、どこかズレている感じが堪らない。海月れおな先生の作品はどれもこういったスタンスなので、先生の脳内がどうなっているのか非常に心配になります。
またしてもチャンピオンREDの話になってしまうのですが、海月れおな作品で一番のオススメは「ゆりめくる日々」。
出だしから完全に意味不明なのですが、
本日発売のチャンピオンREDにゆりめくる日々の最終回「ゆりめくる少女」が載っています。より子先輩の死という逃れられない運命に沙柚理はタイムリープを繰り返し挑みます。はたして先輩を救えるのか…ッ。よろしくお願いします~ pic.twitter.com/0RxDZE94UV
— 海月れおな:1/27日ぷあまい2巻発売 (@kreona) 2016年4月19日
最終回まで常人には理解不能なまま終わりました。
「百合とはなんなのか」延いては「人間とは何なのか」まで考えさせられる海月れおな先生の作品を応援しています。
他にも桜Trickのタチ先生の「双角カンケイ。」もオススメです。相変わらず女の子同士が恋愛することに全く躊躇のない世界観は、初連載作家を集めたまんがタイムきららミラクを初アニメ化により支え続けた力強さを感じます。
ただ、「双角カンケイ。」に力を入れ始めた分、フォロワーが「桜Trickの方が惰性でキスするようになったと感じる」と語っていたのは面白かったです。
双角カンケイ。 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: タチ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2016/03/12
- メディア: コミック
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■かわいい漫画がかわいい!
表紙がちょっと勿体無いんですよね。表紙だけだとオシャレ分が高くて、何だか真面目な漫画に思えてしまいます。
中身は大金持ちで容姿端麗の二人が、どちらが先に告白させるか必死に駆け引きを行うという、至極くだらない内容。お互いデートに誘ったり、LINEを交換したりするだけの話を「如何に向こうから誘ってくるように仕向けるか」だけで1話使う革新的な構成。
最近のヤンジャンは面白いですね。熱いバトル漫画と、こういった手放しで愉しめる漫画のバランスがとても良いです。
かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 赤坂アカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/04/19
- メディア: Kindle版
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・プリマックス
柴田ヨクサル先生原作の「女装した主人公たちがアイドルとして可愛いの星を目指す」漫画。主人公が友人たちを乗り気にさせる為にツチノコを見つけて1億を手に入れて買収するなど、話の展開のぶっ飛び具合はヨクサル節が効いてます。
どんどん「かわいい」を極めていく3人と、かわいいんだけどどこかズレているようなライブシーンは必見。これもヤンジャン連載なのですが、「ボクガール」の前に載っていますので、本誌で読み進めると「かわいい」の概念がどんどん崩壊していくのを感じます。
プリマックス 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 柴田ヨクサル,蒼木雅彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/10/19
- メディア: Kindle版
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「寄宿学校のジュリエット」東西で別れて争っている学校で、主人公が決闘中に敵側のヒロインに告白し、隠れて交際しながら二人で世界を変えていくラブコメ版ウテナのような一話なので読んで https://t.co/Zya9JpCAZ5 pic.twitter.com/8qeK1lPr2v
— 喜屋武にゃるら (@nyalra) 2016年4月17日
かわいい!
■バトル漫画が熱い!
・衛府の七忍
ここまでくると秋田書店の回し者だと思われそうですが、またまたチャンピオンREDの漫画です。
最早説明不要な「山口貴由」先生の新連載。主人公が「葉隠谷のカクゴ」と名乗るシーンで往年のファンは奮い立つこと間違いなし。
今作の見どころは、時代がかった風貌のキャラたちがやたら現代風のスラングを使ってくる所。特に「テヘペロでやんす!」は日常で使っていきたいですね。
真剣な表情でよくわからない持論を勢いで押し通す作風は健在。これには読者も散様のように「何だか知らんがとにかくよし!」と言う他ありません。「シグルイ」「覚悟のススメ」のファンなら必読。
・はぐれアイドル地獄変
僕と同じ沖縄出身のアイドルが、どうにかAV出演だけは阻止しようとしていく内容(かなり大雑把な説明)なのですが、このあらすじだとバトル漫画とは関係がなさそうなのに作者が「バキ」のパロディを絶対に入れないと気が済まない人なので、時折ハードなバトル漫画のような展開になります。それがまた熱い!
因みに外伝の方では若くして数多くのAVに出演したヒロインが、樹海で自殺未遂をしている少年をセックスで救う話から始まったり、イルカとファックするAVを撮影する話が、色々な大人の事情で単行本化できなかったりと、かなり飛ばしています。
パロディのセンスが一々光っていて、「シャブ漬けにしてマワす気でしょ!? 漫画ゴラクみたいに!!」なんてセリフ普通ではでてきません。先ほど紹介した漫画にもありましたし、ダブルオーから始まった「エロ同人みたいに!」のネタが今でも語り継がれているのを感じます。
因みに作者の高遠るい先生は、最近も2chでスレを立てたり、二次元ドリームマガジンでエロとは程遠いコラムを連載していたりと、各所で活躍中。
■ほのぼの日常系漫画
「背すじをピン!と」や「僕のヒーローアカデミア」が受賞していたので、少年ジャンプ枠から一つ。
捻くれ者の主人公である左門くんが、召喚した悪魔を使って、生粋の良い人でありヒロインである天使ヶ原さんを悪人に染めようとするお話。
一番のポイントは主人公の左門くんがかなりの性格の悪さかつ小物であり、強いモノに対してはすぐ敬語で下についてパシリと化し、自分が面白ければヒロインだろうが同級生だろうが一切手助けしない所。
序盤ではまだ底の知れない存在でしたが、段々と虫が苦手だったり猫が好きだったりと弱点が見え始め、今では作中でも下から数えた方が早いレベルの落ちぶれっぷり。
何億万年単位で友達がいなかった「アンリ・マユ」ちゃんがかわいいです。登場回では意味深な存在感を示したキャラたちでも、数話後にはギャグ時空に呑み込まれて最初のシリアスさは何処吹く風状態になるのが、どことなく高橋留美子チックなんですよね。
他にも作者の趣味なのか、何故そこをチョイスしたのか謎なパロディセンスがじわじわきます。ジャンプで今一番期待している漫画なので、最近ジャンプを読まなくなった方も、是非手にとってみて下さい。
左門くん全体的にヤンキー漫画ネタ多かったですけど、今週のコマ割りとか余程特攻の拓好きじゃないとまずしないでしょうし、パロディのセンスが尖ってて良い pic.twitter.com/KQFozxgScC
— 喜屋武にゃるら (@nyalra) 2016年4月11日
・EXP:0
ジャンプ+で連載されていた一冊完結で百合分もそこそこ補充できるファンタジーギャグマンガ。全体の3分の2をジャンプ+内で試し読みできますので、まずはそこから入って下さい。
ジャンプ+では、他にも「悪魔のメムメムちゃん」など、ほんわかかわいい連載終了作品が目白押しですので、一度目を通してみる事をオススメします。
「次にくるマンガ大賞」では14位だったのですが、上位ではないですし、好きな作品なので折角なのでいいかなと選んじゃいました。
見ての通り単眼であるヒトミ先生が主人公のお話。
養護教諭のヒトミ先生は、つぶらな単眼がチャームポイント! 性別不明の助手・樹くんとともに、いつでも保健室で待っています。 今日も保健室を訪れる、心や身体に「人とは違う」悩みを抱えた生徒たち。 ヒトミ先生の大きな瞳が、彼らを優しく癒します
ヒトミ先生の保健室には、巨大化してしまう女の子だったり、身体がバラバラになる女の子など、多数の人外っ子が通ってきます。
そう言った身体的特徴を使った人外ギャグの切れ味が面白いです。
コマ割りや多用されるベタ塗りが他にない作風を出しており、全体的にオシャレなページが続いて眺めているだけで小気味良いですね。単眼っ子大好きなので人外好きには堪らない漫画だと思います。
しかし、単眼という特異な外見は苦手な方も多く、そのあたりはまだまだ人を選んでしまいますね。去年放送した「モンスター娘のいる日常」では、恐らく初めて大っぴらに単眼のヒロインが地上波に登場しました。需要自体はかなり有るジャンルだと思いますので、この勢いのまま単眼ヒロインが人口に膾炙し市民権を得た存在になれると嬉しい限り。
■まとめ
時代なのか美少女を推しだす漫画が増えてきたように感じます。他にはビームコミックス系など、オシャレさを残しつつ奇抜な作風を押し出していく漫画も多くなった気がしますね。後は誌上ではできないようなペースや表現を多用したWeb漫画も強くなってきましたね。オワリ。