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いかに初代ToHeartのアニメがギャルゲーアニメとして完璧だったか

アニメ アダルトゲーム


 1月末に、「ToHeartハートフルパーティ」というソーシャルゲームのサービスが終了する告知が発表されました。

 ハートフルパーティは、主にToHeart2のキャラを主軸に、描きおろしのレアカードを集めていく一般的なソシャゲです。ソシャゲですので、ゲーム性はほぼ皆無であり、初代ToHeartにあった、マルチに肩もみされるだけのオマケの方がまだゲームとして成り立ってます。

 そんなハートフルパーティですが、一度はハマっていた身としても、矢張り終了となると寂寥感を覚えます。

 

 ハートフルパーティではToheart2のキャラだけではなく、初代からも多くのカードが登場し、WHITE ALBUM2とコラボもしていました。

f:id:nyalra:20150213184141j:plainセリオ、愛してるよ……

 初代ToHeartで企画・シナリオを担当した高橋龍也さんは、今では皆さんご存知の「アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ」のシリーズ構成・脚本を担当し、大出世を果たしています。

 高橋龍也といえば、「雫」時代から「エッチシーンにおいてロリキャラの秘部をふきふきする描写」を挿入することで(一部で)有名です。

 余談ですが、ToHeartの原画を担当し、常に高橋龍也とコンビを組んでいた水無月徹さんも、アニメ アイドルマスターに応援イラストを寄贈しており、アイマス上で数年ぶりにコンビとして登場し古参ファンの涙を誘いました。

 

  閑話休題。そのシンデレラガールズに置いて、主人公格である武内Pというキャラが、堅実に人気を獲得する理想のプロデューサー役として、メインであるアイドル達を差し置いて1話から話題になっています。

 彼が人気になる理由は単純です。「だって、ToHeartの浩之ちゃんを生み出した高橋龍也だから」に尽きます。

 浩之ちゃんは、基本的に不真面目な青年であり、朝もあかりが起こしにこなければ遅刻寸前だったりする無骨な人間ですが、嫌味のない女性への態度、やる時はやる(あかり談)、愛する人のためなら学生にして一千万貯めるひたむきさや純真さなど、ヒロインの恋人役として魅力的な要素がふんだんに詰め込まれており、嫌われガチなハーレムモノの主人公に置いて、トップクラスの人気を誇ります。

  一方、シンデレラガールズの武内Pも、全てのアイドルを平等かつ真摯に対応し、彼女たちを舞台の上で輝かせるため日夜努力を続ける姿には、老若男女問わず好感を与えます。

 僕も、アイドルマスターや、シンデレラガールズソーシャルゲームはプレイしていませんが、毎週楽しく視聴させて頂いてます。美少女がこれでもかと騒ぎ立てるアニメの次に、「ジョジョ」の放送が始まる絵面の落差がクセになりますね。

 という訳で、今日は折角なのでToHeartハートフルパーティを惜しむということで、初代ToHeartの素晴らしさについて駄文を弄していきます。本当は、無職だからやることないので暇つぶしになるからですけど。

 

 

 さて、そんなToHeartといえば何と言っても、メインヒロインである幼馴染キャラの「神岸あかり」ですね。知らない人は「あかり」で画像検索してみてください。ゆるゆり」のキャプがたくさんヒットしますね。

f:id:nyalra:20150213191026g:plain哀しい瞳をしている……

 

 ゲームにおける神岸あかりは、ヒロインの攻略難易度が高い90年代のギャルゲーにおいて、輪をかけて面倒くさいキャラになっています。

 他に攻略難易度が高いキャラとして、「ONE」の「長森瑞佳」がいますが、彼女のルートに入るには、わざと彼女に嫌がらせする選択肢を選び続け、終いには同級生の男子に彼女をレイプ未遂までさせる必要があります。

f:id:nyalra:20150213191529j:plain 

   この時代は、幼馴染キャラが強い傾向があり、有名な「永遠はあるよ、ここにあるよ」と発言したのも、幼少時代の長森瑞佳なんですね。あんなこと言わなければ、複雑な話にならなかったのに……。

 

  ToHeartの話に戻ります。神岸あかりの攻略には、長森瑞佳とはまた違う方向性の面倒な手順があり、他のヒロインも攻略しながら進めることで、あかりに「自分は浩之ちゃんが好き」という恋心に気づかせる必要があるのです!なんて面倒な女なんだ……。

 しかし、そんな部分もまた彼女の魅力。淡く抱いた恋心に段々と火がつき、最終的に浩之ちゃんの家に泊まりに来るイベントは、幼馴染キャラのシナリオに置いても最高峰のイチャイチャ具合です。

 そして、何と言っても外せないあかりの魅力は、彼女にだけキスシーンが用意されてことなんですね。ヒロインの特権です。他のキャラでは敢えて描かなかったのがニクい演出になっています。

f:id:nyalra:20150213193240j:plain2のタカ坊は、特にそんな事情など気にせずキスやらアナルセックスしまくり

 では、そんな神岸あかりの魅力を踏まえて、アニメ版ToHeartの完成された美しさに触れていきます。

 

 一般的にギャルゲ・アダルトゲーム原作のアニメは失敗する風潮がありますね。色んなヒロインの話に触れつつ、一人のヒロインをメインに持ってくるかはアニメで描くには尺が足りません。

 更にアダルトゲーム原作のアニメでは、キャラ人気によって主人公と誰を結びつけるか変化したり、明らかに不必要なオリジナルキャラが登場したりで、ファンの怒りを買ったりもします。アマガミなんかは、その辺をクリアした奇跡の出来ですね。

  アダルトゲーム原作の失敗作アニメといえば、作画の乱れが多かった「夜明け前より瑠璃色な」や、根本的にズレてる「つよきす Cool×Sweet」などが有名ですが、個人的に「下級生2」のアニメも安っぽいお色気シーンや間延びなど含めて、かなり視聴に耐え難い作品となっているので、是非バンダイチャンネルで一話を視聴してみてください。真の苦行とは何か、有意義な時間の使い方とは、と色々と考えさせられる内容になっております。

  

 さて、そんな魔境と言われるアダルトゲーム原作アニメ界隈で、始祖ともいえるToHeartの方はといいますと、先ほどふんだんに語った神岸あかりと浩之ちゃんの関係を主軸に話が展開します。

 このアニメの魅力の一つにノスタルジックな空気感があり、下記の画像の通りなんとセル画で描かれてるんですね。時代を感じさせます。

f:id:nyalra:20150213194449j:plain 

 このセル画の発色が如何とも形容し難い良さを発揮しており、髪が真っ赤なあかりや緑のマルチなど、デジタルならどうしても違和感がでてしまう髪色でも、自然に風景と溶け込んでいるように映るんです。背景美術の丁寧さもありますけどね。

  

 

 この時点で他のアニメと格が違うことが理解できたと思いますが、ストーリーの紹介の方に移らせて頂きます。

 まず、記念すべき第一話なのですが、なんと、ToHeart一話「新しい朝」は、席替えするだけで終わります。

 このアニメToHeartでは、日常の一部分を切り取った映像というコンセプトで描かれているとはいえ、席替えしてあかりが浩之ちゃんの隣の席になってヤッター!で終わる一話に誰もが驚きを隠せません。

「一話ってもっとお色気とかキャラ紹介があるべきだろ!?」とファンが動揺しても、ToHeartでは全編通してお色気シーンは存在しません。ギャルゲ原作なのに。

 決してキャラの安売りはしないギャルゲアニメの始祖としての気高さ。あくまでちょっと変わった高校生活を重視する。これこそ僕が愛したToHeartの良さなんですよね。まぁPC版では、おまんこふきふきシーンとかありますけど。

 因みにこのアニメでは、その回のメインを務めるヒロインのBGMがアイキャッチに使われるのですが、唯一メイン回のないレミィ宮内は全く関係ないこの一話で使われます。南無。

f:id:nyalra:20150213201244j:plain原作では、外人のくせに難しい四文字熟語を並べるキャラだったが、アニメでは出番がないばかりか、日本語の用法をよく間違えるという、ありふれたキャラになった。かなしい。

 2話~5話は浩之ちゃんが他のヒロインと仲良くなっていくお話です。これまた原作のストーリーを踏襲しつつ、オリジナル展開でのヒロインの魅力が一話に詰め込まれてファン歓喜なのですが、割愛します。面倒くさいので。

 一応、5話の運動会回では、最後に浩之ちゃんとあかりがフォークダンスを踊り、仄かにあかりが恋心を抱いている描写があります。初々しいですね。僕はクラスの女子とフォークダンスを踊る授業で、カッコつけて敢えて適当に踊ってたらマジギレされた経験があります。あの頃は斜に構えてればモテると思ったのだ……。

 6話ではヒロインの一人と浩之ちゃんがデートしている光景をあかりが発見してしまい、嫉妬心に近い感情が垣間見えてきます。因みにこのヒロインは、PC版ではたまごっち欲しさに浩之ちゃんに処女を捧げたりします。無理やりえっちシーンを挿入するとこうなる。

 7話は、シナリオの雰囲気が「雫」「痕」などの狂気ゲーに近いことで人気の、超能力少女琴音ちゃんの話なのですが、飛ばします。面倒くさいので。

 

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 さて、続く8話がある意味このアニメで一番重要な回であり、僕が最も気に入っている話でもあります。

 あらすじは、「勉強会のためあかりの部屋に浩之ちゃんが来るが、他の参加者が風邪でドタキャンし二人きりになる」という、原作ならここでセックス的な回なのですが、勿論アニメでは一切お色気シーンなどの媚び要素ありません。パンチラやお風呂シーンもないです。キッズアニメより健全な気すらするぞ。

 さて、二人きりの勉強会は淡々と進んでいくのですが(普通のアニメならえっちなハプニングや会話が盛り上がったりするのだが、本当に勉強し始めるのがスゴい)、途中で想い出話を始め、あかりがクマのぬいぐるみにハマったわけが「幼少期に浩之ちゃんにプレゼントされたから」という重いカミングアウトを始めます。しかし、ここはそんな幼馴染の浩之ちゃん、「覚えてない」と軽くスルーです。メンヘラ女にモテるタイプですね。

 ここらで、本来参加するはずだった友達から邪魔の電話が入り、「二人きりの状況は危ない」と性の匂いを感じさせる会話が始まります。が、この二人はとことん健全なので、気にせず想い出話に戻ります。強い。

 

f:id:nyalra:20150213202057p:plain本編で最も過激な性的シーン

 ここで用意したアルバムの写真内のあかりは、全ておさげ髪だったことに気づきます。

「なんで髪切ったのか」と尋ねる浩之ちゃん。「浩之ちゃんがおさげに飽きたって言うからだよ」と平然と答えるあかり。勿論浩之ちゃんは「そうだっけ」程度でスルーします。強い。「浩之ちゃんとのことは全部覚えてるよ」と大胆告白も無言でスルー。強キャラすぎる。

 そして一段落ついたところで、また本格的に勉強を再開します。このアニメ大好き。

 その後、あかりの用意した夕飯をご馳走になるシーンに移るのですが、わざわざ皿洗ったり、机を片付けたりなど、無駄にリアルな描写が入り、このような細かい一つ一つのシーンが、他のアニメにない空気感を演出します。

 

f:id:nyalra:20150213202904p:plain 

 最後に、二人で夜道を歩きエンディングです。肩を並べて歩く二人の実質恋人だが、お互い口には出さない距離感が堪りません。

 

 以降、9話からはまた他のヒロインに触れる話が続くのですが、この回を見た後だと、「他の女なんかに浩之ちゃんが靡くわけない」と余裕が見える気もします。困ってる女性を見過ごせない浩之ちゃんも好きだ、という葛藤もあったりなかったり。 

 10話、11話はマルチの話なのですが、省きます。人気キャラだけあって、後半に余裕の登場。他と違って2話分メイン回持っていくのも貫禄があります。

f:id:nyalra:20150213203205p:plainはわわ~!じゃないんだよ、掃除くらい静かにしろ

 

 そして、遂にラスト2話となる12、13話なのですが、12話ではあかりの親友である志保が浩之ちゃんへの恋心に気づき、急接近するあらすじとなっています。休日に押しかけてきた志保と二人で買い物へ行った浩之ちゃんの話に、複雑な表情を見せつつ「そうなんだ」と返事するあかりにドキドキです。

f:id:nyalra:20150213203723p:plain志保はかわいくないのでマルチを貼ります。

 

 待ちに待った13話。最終回です。あかりと志保の微妙な距離感のままクリスマスパーティーが企画されるのですが、前日に風邪を引いてしまったあかりは出席できそうにありません。

 そこで、お見舞いへと向かう志保。いけしゃあしゃあと「具合どう?」など話しかけます。

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「明日これそう?」「うーん、どうかな。わかんない……」「「……」」

 

 互いに思い詰めた顔でだんまりを決め込む。しかし、ここで沈黙を破ったのはあかりだった。

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「ねぇ、志保……。浩之ちゃんのこと、好き?」

 

 突然核心に迫るあかり。これがメインヒロインであり幼馴染でもあるあかりの強さなんですね。数秒の沈黙の後アイキャッチに入るのですが、アイキャッチ後にまた同じセリフが入るので、DVDで観ると、聴こえてないから2回言った感じになりシュールです。

 「そんなことあるわけないじゃない!」と誤魔化す志保。「私はすきだよ、浩之ちゃんのこと」と追い打ちを掛けるあかり。

 「口にして言わなかったのは何だかズルい気がしかたら」と、志保が遠慮しないように配慮した上での発言だったことを明かすあかり。志保の気持ちをちゃんと言って欲しいと続けるが、志保は「本当にあんな奴なんでもない」と茶化す。

 短いやり取りで仲直りをした二人。志保が帰って独りになったベッドで浩之ちゃんとの想い出の写真を眺めるあかりと、「アンタらしいね」とあかりの家を外から眺めつぶやく志保の対比が青春の1ページを彩ります。

 そしてクリスマスパーティー当日、結局あかりは風邪で欠席の電話を幹事の志保に掛けるのですが、勇気を出して「パーティ行ってもいいかな?」と本音を吐露します。それを聞いてた浩之ちゃん。一目散にパーティ会場を飛び出し、あかりを迎えに行きます。いつもの二人に安心しつつも、どこか哀しげにも見える志保。この時点で涙で画面が見えません。

f:id:nyalra:20150213205917p:plainここで二人の回想シーン。画像は、席替えのクジを作る浩之ちゃん

 

 家の近くの坂で迎えに来た浩之ちゃんを見つけて満面の笑みを浮かべるあかり。そのままノータイムでメリークリスマスと手編みのマフラーを自身の手で浩之ちゃんの首に巻いてあげます。ここでサンキューしか言わない浩之ちゃんがまた良い。本当に良いんだ……。

 

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 降り始めて雪のせいで冷えてしまい、クシャミをしてしまうあかり。

サッと自分の上着を掛ける浩之ちゃん。

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 この時の会話は本当に最高以外の表現が見つからないのですが、文字に起こすと野暮になるので、キミの眼で確かめてくれ!!!

 

 ラストは浩之ちゃんに身体を預け身を寄せる二人で終わり。素晴らしい、パーフェクト。

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 何と言っても、特筆すべき点は、丁寧に描写された二人の関係なんですよね。ラストも熱烈なキスや抱擁があるわけではない。告白し関係が変わったわけでもない。しかし、確かに二人の絆は何よりも硬いと伝わってくる。和姦でシコれない僕も手放しで大絶賛です。

 

 以上がアニメ版ToHeartの内容です。細かい部分は割愛しましたが、ToHeartこそギャルゲアニメの起源にして頂点なのです。偉そうに語る割に本放送時僕は幼稚園児ですけどね。

 勿論、アダルトゲームが原作だからと言って、駄作ばかりではないです。「俺たちに翼はない」のように、原作をアレンジしつつ、ハーレムエンドとして綺麗に締めているアニメも多々あります。

 ただ、僕の中ではToHeartが一番であり、ソシャゲの終了はとても哀しく、また本当は暇だから適当に本編流してたから感想書きたくなっただけなのです。

 古いからこその魅力に溢れた作品ですので、興味を持たれた方は是非一度視聴してもらえると嬉しいです。

  

 因みに今のLeafでは、ダンジョントラベラーズという美少女ウィザードリィを作っていて、これまた程々な難易度で面白いです。DLCToHeart2のキャラも使えます。僕は金銭の都合上、そもそもVitaを持ってないので、PSP版しかプレイしてませんが……。

 ダンジョントラベラーズ2は面白いので下のリンクから買ってみて下さいね。僕にお金が入るので。本当は一番これが言いたかった。 オワリ

 

 

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