先月末に、有名エロゲメーカーのminoriがソフトウェア制作の中止を発表しました。minoriはゲーム制作のみでなく大規模イベントなどにも注力し、業界全体を盛り上げ続けたメーカーでしたので、今回の発表には多くのファンに波紋を呼ぶ結果となりました。
制作終了に至った理由の一つに最新作の延期がありまして、minoriは制作に関して真摯に取り組み、過去にやむを得ない理由での延期はあったものの、スタッフが業界自体の延期常習化を憂う旨のツイートをする程に、ユーザーとの信頼感を重視していたものの、18年間業界を支え続け流石に体力が落ちてきたことが伺えます。

おっぱいがデカすぎる。
そんなminoriさんの最終作となった作品が「その日の獣には、」。これまた挑戦的なタイトルです。
僕は以前ゲームラボにて「このエロゲーのタイトルがヤバい2018」なるゴミ記事を掲載したのですが、この美少女ゲーム然した絵面から想像つかない文学性のあるタイトルに感銘を受け、2位に選ばさせて頂きました。こんな企画に紹介されてもなんの栄誉もありません。
それにしても、声に出したさと句読点の余韻が残る良いタイトルだと思います。僕が好きなエロゲタイトルですと「真昼に踊る犯罪者」や「感覚の鋭い牙」などがあるのですが、そこに並べても謙遜ないハイセンスな文字列です。


さて、minoriさんと言えば地上波アニメ以上にお金が掛けられているんじゃないかレベルで美麗なOP。というのも、初期からあの新海誠さんが関わっているだけはあり、メーカーの強力な特色となりました。とにかくOP映像が良ければ売れる時代もあったのです。

新海誠と言えば君の名は。でも秒速5センチメートルでもねぇ、minoriだ! と主張するオタクも少なくないでしょう。中には新海誠と言えばイースだ! という方も居るかも知れません。
今回は新海誠が関わった魅力的かつ幻想的なエロゲOPたちを逐次振り返っていこうと思います。
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