西成と飛田新地へ行ってきました
日本橋 西成区 飛田新地
先日、関西へ行ってきました。回った場所は主に三か所で、大阪の秋葉原的なスポットである日本橋、大阪でもトップクラスにアンダーグラウンドな西成、そして現存する遊郭飛田新地……。今回は主に後者二つについてのレポを書き連ねます。
画像は西成で撮影した1枚。オセロ大会と書いてあったので嬉々として飛び込んだのですが、実際は酔っ払い同士が将棋で対戦していたので消沈して帰りました。オセロを鍛えぬいた日雇い労働者とのオセロ……やりかったぜ!
これは遊郭から出てきてニヤつきながら友達のもとへ戻っていく僕です。
大阪の秋葉原 日本橋
オタクショップやメイド喫茶が集中している正に大阪の秋葉原。良くも悪くも秋葉原と大して変わらないので紹介も短めに。あえて言うなら、傘をさすために手を伸ばしたメイドを見てリスカ跡を自分に見せつけてきたと勘違いした友人の岡島君が「秋葉原と違って、容姿が悪い子は同情を引かせてでも客を取りに来るのかと思った」と驚いたことが印象に残っています。
— ㅤにゃるら2(ツー) (@nyalra_sub) June 2, 2019
スーパーポテトで初代ポケモンのカセットで作られた壁を眺めたり……
— ㅤにゃるら2(ツー) (@nyalra_sub) June 2, 2019
秋葉原よりもドール店が密集しており、かわいいドールたちに囲まれ恍惚としたり。闇病むナース、一周して逆に出てこない良いネーミングセンスだと思います。
道の途中で「まんだらけってどこですか!?」と尋ねてきたので「現地民ではないので場所はちょっと……」と答えると、「では貴方たちなら知っておりますか!?」と連れの友人へターゲットを変える異常なオタクが登場したり、ジオウの味方ライダーでだれが一番強いかで口論している中高生集団がいたりするのも、西にあるだけで殆ど秋葉原だなぁと。
さて、本題である西成~飛田新地の話へ移りましょう。
トップクラスのドヤ街 西成
冒頭でも貼りましたが、精々お風呂に入っていないオタクが居る程度の日本橋から一転し10分歩くと荒れ果てたドヤ街に到着です。今年の3月末にあいりんセンターが閉鎖したため、その周りにシートや段ボールを駆使して家を形成している日雇い労働者たち。
オセロ大会と書かれた机の近くでは、昼間から飲んだくれながら将棋を打つ数名のホームレスが。すっかり酔っぱらっていたからか、こちらの視線に気づくと「こんにちわ~。僕は三平です~!!!」と元気よく自己紹介。
無視して先へ進むと、通りすがりの別のホームレスが近づいてきた「さっそく一杯やっとるなぁアイツら」話しかけてきて、こんなRPGの村人みたいな会話をしてくるキャラ居るんだと驚くことばかり。治安が悪いと言うより、町全体が酔っ払いで形成されているような感覚。
元センター近くを過ぎると、大きな公園が見えてくるのですが、敷地内の8割がホームレスの段ボールハウスに占有されており、ベンチも当然ワンカップ片手の老人だらけ。当然、ボール遊びしている子供なんて一人もおりません。
因みに、ひだまりスケッチで有名な「ひだまり荘」も西成に。日雇い労働者をひだまり荘でまってます。きっと見に来てくださいね。
更に奥にある商店街では、どの居酒屋も平日の昼間なのにほとんど満席。客層もだいたい金髪の体育会系か老人。たまたま見かけた20代前半らしき集団も、自販機で購入したワンカップ片手に客引きの中国人女性にウザ絡みしていたり……。
商店街の中でもひときわ目立つ大きなパチスロ屋では、硬貨に対応している2.5円スロットや0・5円パチンコなど低レート台だらけ。さらに設置されている台はジャグラーや海物語がほとんどで、パチスロしか娯楽がないのに最新の台たちからも隔離させれているという悲しい状況……。少し歩けば多種多様な台があるお店もありましたが、ドン・キホーテとくっついており、客層的には正しいではありますが見た目の治安の悪さがものすごい。
西成にくるのは二度目ですが、治安が悪く日常的に喧嘩や揉め事が起きているというよりは、ただただ街全体が毎日アルコールに浸って静かに終わっていっている空間という印象です。インターネットで噂されている「若い女が一歩でも足を踏み入れたら集団レイプされ一生苗床として捕らわれ続ける」等のような凌辱ゲーの世界観では決してありません。
おじさんたちが昼間からくだらない話を肴に酒を飲み、夜になれば段ボールハウスに帰っていく……。ある意味スローライフの完成形の一つではないでしょうか。
現存する最大級の遊郭 飛田新地
西成から数分歩くと、恐らく一度は耳にしたことがあるだろう有名風俗街「飛田新地」に到着。街全体のおきてとして撮影禁止なので写真はなし。
女性の名前のみが書かれた看板がずらっと並ぶ通りに、一店舗ごとに紫色の光に照らされた客引きの老婆と嬢が座って手招きしている光景は幻想的。
飛田新地には主に「青春通り」や「妖怪通り」があり、青春通りでは若めの嬢が、妖怪通りでは比較的熟女寄りの嬢が待機。後者の方が年相応に経験豊富な分サービスは良いんだとか。
友人たちとは一旦解散し、僕一人でぶらぶら歩いてみることに。どの店も呼び込みの老婆が必死で「なんでこんな可愛い子に入ってあげんねん!!!」と怒鳴るタイプも居れば「お兄ちゃん、ウチに決めてよぅ……」とエロゲヒロインのようなアプローチしてくる老婆など多種多様。
嬢たちの格好も水着的なモノから一時期インターネットで話題になった胸に穴が開いているジョルノのようなセーター、巫女やスク水まで、それこそヒロインが大量にでるタイプの抜きゲー並みに各ジャンルを網羅。
せっかく来たので、一店舗試してみようと吟味しながら青春通りを練り歩く。たまに一度通った店も店先に待機している嬢が代わっていたりするので、まるで乱数調整しているかのようか感覚が。3周くらいしているうちに、だんだんどの嬢も同じに見えてきたので、少しでも二次元的な子を選ぼうとセーラームーンの下着コスを身に着けたツインテールの子のお店に。
店に近づくと、老婆が「とりあえず近くで顔を見てってや」と誘ってくるものの、少しでも足を踏み入れた瞬間に有無を言わせず「じゃあ二階に上がれ!」と強引に部屋へ。突然優しい表情から一転して欲望が滲みだす老人って漫☆画太郎作品以外にも居るんだ。
嬢に案内されながら、異常に急な階段を登った先には六畳程度の和室が。机が一つに布団が一つ。一応、営業形態的には料理組合なので、まずはお茶やお菓子が渡される。ちなみにこの時に渡される棒付きのキャンディーを舐めていれば、一度入店した後の客と認識され客引きされなくなるという仕組みの筈……ですが、退店後もわりと老婆は細かいこと気にせず声かけてきました。
嬢から料金システムの説明。「15分で1万千円」「20分で1万6千円」「30分で2万千円」「45分3万千円」「60分4万千円」。さすが質が保証されているだけあって高級。そもそも百人近くいる嬢から一人選べる訳ですから、この料金でも破格か。
短い時間では無理だと判断したので30分を選択。2万円は痛いですが射精できずに帰る悲惨さを考えると合理的かなと。2万ってレムの貯金箱で捕鯨にチャレンジできるくらいの額ですよ。
「準備してくるから、これで身体拭いててね」とタオルを渡され、暗い和室に一人全裸で身体を拭いていると、店内のBGMが今でも色褪せないYMOの名曲「君に、胸キュン。」に。まさか関西まで来て知らない和室に全裸でYMOを聴く日がくるとは。シャワーなどは無し。
3.4分すると嬢が戻ってくる。「これなんの衣装か知ってる?」と訊かれたものの、「セーラームーン!!!」と大声だすのも躊躇われたので「知らないけどかわいいね」と無難に返します。次の瞬間には向こうも全裸になっているので何の意味もない会話でした。
早速、用意された布団で横になると、迅速にゴムを付けられそのまま口へ。とにかく全てがスムーズにシステム化されている。
口に飽きたタイミングで躊躇うことなくシームレスに挿入へ。動きながら常に喘いでくれるのでエロゲのような配慮があるなと感心。挿入されつつ店の事情を色々と探ってみると「そういうのは全部おばちゃんに聞いてね」とテンプレ的な返しが。無意味な好奇心をだしたばかりに、行為中に老婆の顔を思い出す羽目に。
1階からタイマーの音が鳴り響き、既定の時間になると、これまたスムーズに服を着替えて退室。実質プレイ時間は20分程度。この数十分のために2万払ったと思うと悲しくなってくるので、せめてもの抵抗で用意されたお茶を一気に飲み干しお菓子をすべてカバンへ。帰りのBGMは「神田川」。物悲しい。
入店前は、あれだけ友好的だったおばちゃんも帰りは素っ気なく「あんがとね」程度のあいさつに。現金な街だ。
プレイ内容や嬢の質以上に、その完成された無駄のないシステムへの感動があったので、一度体験するためなら2万も高くはないのかなと。まあ、ちゃっかり射精はしましたし。
靴を履いて店を出ると、別の場所で待っているはずの友人が現れ「そろそろにゃるらが終わる頃かなって辺りをぐるぐるしてた」と迎えに来るというサプライズが! 射精した直後に友人が迎えに来ることってあるか?
ネオン色に包まれた異様な遊郭の緊張感も、気心の知れた友人と歩くといつもの安心感に早変わり。お店からもらってきたうまい棒を心底要らなそうにしている彼に渡してのんびり帰路へ。
やっぱり大切なのは友情だよな! と改めて実感させられた良い一日でした。
お金をたくさん使ったので歩いて関東へ帰ります。さよなら。

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