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「無職も長く続けていると飽きる」なんてウソつかないで欲しい



「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~

※追記

 ここの暮らしになるまでに、一人暮らしで借金しながら無職していた時代の話もnoteや過去記事に書いてありますので、友達と金があるなら~というコメントをした方に読んで欲しいです。あとはこのビルに30後半~で生活保護をもらいながら暮らしている人もいる。

 現在、自分は上階にアニメ制作やバーチャルYoutuber収録用のスタジオを運営し、1階のガレージには僕の知り合いの無職たちが格安で生活できるビルを管理しています。と言っても金銭的な支援は一切なしで場所があるのみでそれなりの家賃もとっていますが。無料だと逆に崩壊したりする。この感覚はシェアハウスなど長くないと伝わり難いので割愛。そこまで大袈裟でなく殆ど人任せですが一応そんな感じです。彼らは数年前から友達ですが別にここに集まる前からずっと働いていません。

 ガレージの彼らは毎日楽しそうにスマブラに耽っています。最近は彼らの思考もグローバルに変容して世界を見据え始めたので嬉しい限り。

 さて、話は変わりますがタイムラインでまくるめさんが紹介しているツイートを見て、「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~」を読みました。

  世界各地のその日暮らしの人間たちの文化や生活が解説され、働かない人間たちの真に迫る素晴らしい一冊です。

「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)

「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)

 

  本書で解説されている中でも興味深かった内容に、儀式らしき行為や葬式、結婚式、神話や伝承などの文化が一切存在しないアマゾンの狩猟採集民「ピダハン」の気が向いた時に食事して寝る、次の日に何も残さないその日暮らしっぷりは究極。僕らも目指す先は彼らなのかも知れません。

 今回はそんな「その日暮らし」の本に触発され、無職の友人らと何年も付き合ってきた中で「無職に飽きるなんてことは無い」という話で悪筆乱文していきます。

 狩猟採集民の暮らし 

  ガレージに住んでいる無職たちは、スーツのことを「大人が着るヤツ」と呼びますし、この前の三連休に泊まりでスマブラをする約束をした友達が出勤で潰れたことで、改めて社会に怖気立ったりたりと日々大変です。我々は弱いからいじめないで欲しい。

 よく聞かれるのは彼らがそれで満足なのか、飢えに困らないという問いでして、その答えとして石器時代の経済学」では、物質的に豊かな国のほうが一部の人間が富を独占し多くの人々が飢えを体験するという、狩猟採集民ののんびりとした暮らしからの逆説を主張されています。

  ガレージの彼らは少額の個人的な貯金の他に共通の貯金をベースにすることで、食事や日用品などを平等に取り合います。これも前述した石器時代の経済学でも解説されている狩猟採集民の「全員が最低限の努力で低めの生活水準を維持し他は全て余暇を過ごす日々」の現代版とも言えるでしょう。

石器時代の経済学 (叢書・ウニベルシタス)

石器時代の経済学 (叢書・ウニベルシタス)

 

 

  人は多くを望まなければ争いを起こすこともありません。石器時代の話でピンとこない方のために、現代日本での例を出しますと、例えばいわゆる貧困層若い女性の実態に焦点を合わせた「最貧困女子」では、家賃含め毎月10万円以内の出費で地元の友だちとバーベキューや銭湯巡りを楽しみながら平和に暮らすマイルドヤンキーへの取材が掲載されており、彼女は本書の中でも異端な自信満々に人生を楽しいと声を大にする存在です。

 取材の締めでも筆者は「彼女の笑顔は幸せだった」と綴っていまして、本書にはセックスワーカー闇金地獄の絵に描いたような貧困女子が出てきますが、月収10万以下の人間が必ずしも不幸だと表現してはおりません。何が幸福であるかの定義はアランやラッセルが解説するとして、彼・彼女らを明確に不幸だと言い切ることを誰ができるでしょうか。

最貧困女子 (幻冬舎新書)

最貧困女子 (幻冬舎新書)

 

 

 「無職も長く続けていると飽きる」なんてウソつかないで欲しい 

 重苦しい話題は終わりにしましょう。せっかくの無職生活の話ですから楽しくなければダメです。難しいこと・堅苦しいことを直視しないまま死ねたならそれは間違いなく幸せなことですから。僕は昔から忍空OPの「楽しいだけならばきっと幸せ見失う」というフレーズには疑いを挟んでいる子供でした。もちろん、曲も忍空も大好きです。

 閑話休題。遠回りしましたが、人間には色々な生き方があるという前提を共有できたところで話を進めます。

 

 稀に「無職は飽きるよ」と言い出す社会人が居ます。オタク社会人はなぜか「自分も元引きこもり・無職だったけど~」と弱者の視点を持っていると認識されようとしてくる事が多く、大抵が1・2年間の転職の合間だったり資格の勉強期間だったりする訳で、引きこもりの心情を分かってるなら先ず無職に社会の話をしないように努めるので直ぐ見抜けます。彼らは甘い言葉で無職に寄り添ったあとに、多少のミスや常識のズレにつけこんで「社会人としては~」「大人になってくれよ」と説教してくるんですよ。怖いですね。

 

 長年、無職と共に暮らし自分も雑な生活を続けているので分かりますが、無職は飽きません。以前、自分の書いた記事で「無職に飽きると言い出す人間は、根底に社会性が存在し無に愛されていないだけです」の一文が特に反響があったのですが。無職に飽きるのではなく、お前の社会不適合者力が、とにかく怠け続けたいという怠惰な心が社会の圧力程度に負けたが正しい因果関係でしょう。もちろん、それは一般的に見ては悪いことではなく立派な事です。世間では更生や自立と表現します。

 当然、最低限生きるためだけのお金で暮らしていても、いつか貯金は尽きます。そういった際に借金以外にも想像もつかない方法や意外なスキルを発揮して、あの手この手で労働を避ける様が見られるのも醍醐味。僕らは先ず規則正しく置きて毎朝電車に乗るなんてこと絶対にできませんから。

 

 そもそも、毎週漫画が掲載されて毎日アニメが放送されていく訳で、コンテンツは常に供給過多で食い合うほど増え続けているのですから、働いている暇なんてありません。最近では、それに加えてYouTubeも追う必要がありますからね。オタクも大変。

 きっと、僕らは人生経験よりアニメ見てゲームしてを優先して生きていくでしょう。最近の敵はNHKの訪問です。 

  オタクコンテンツ以外だって、一般書籍やドラマなどは安価で大量に消費できる千万無量な時代ですし、刺激が欲しければギャンブルやネトゲもあります。そもそもインターネットで無限に近い時間消費ができるし。もう社会人たちの「興味あるけど時間がないよ~」でオタク話が続かないことの方にこちらが飽き飽きです。この一文が言いたくて3000文字も並べてしまった。

  ちなみに、海外の格安アパートでアニメを違法視聴しながら日々マリファナを嗜むオタクライター谷口氏が書いた「アジアマリファナ旅行」なる男の一冊もあります。アナーキーなオタク無職の理想がここにある。

アジアマリファナ旅行

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おわりに

 結局、僕はまんがタイムきららが大好きなんですよね。何気ない日常を永久に摂取し続けていきたい。それが比較的現実的な形で顕現できる現状がいつまでも在ってくれるといいなって、ビューティフル・ドリーマーのラムと同じ考えで。これから無職たちが急に意識高くなったり喧嘩したりトラブルが起きるかも知れません。それ含めて友人たちをずっと見守れたら幸いです。 

 

 本題に入ります。ダラけた生活と言えば……そう、ガヴリールドロップアウトですね。最新7巻も社会性のない美少女たちの日常がたっぷり味わえますし、ねんどいどサターニャは、そのちんちくりんなプロポーションがこれでもかと再現されており非常にオススメです。買いましょう。読みましょう。

 死ぬまで悪魔に面倒見られてる天使の姿を眺めていたい。うかみ先生、今後とも宜しくお願い致します。

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