2017春アニメ 個人的に良かった回5選
2017春アニメ
2017年のアニメたちも遂に終了してしまい、今ではすっかり春アニメの季節になりました。ここまで冬の記事のコピペです。
春アニメはきらら枠が存在しなかった事が個人的に不満でしたが、日常系+露骨なエロスを合わせた「ひなこのーと」は、新たな時代の幕開けを感じさせる作品でした。
原作の方は乳首の形やおまんこ見えまくりでビックリ。その辺りの塩梅は芳文社でなく、良くも悪くもKADOKAWA産だな~と言ったところ。
それでは、春アニメの良かった回を紹介していきましょう。
覆面系ノイズ/5話「きみのあんな笑顔、みなくてすんだのに」
原作は「花とゆめ」連載の少女漫画でして、幼いころに別れ作曲家になった男と再び巡りあうため、主人公がボーカルを目指すバンドモノ。少女漫画らしく音楽要素のみには収まらず、それを取り巻く一筋縄でいかない恋愛関係も見どころ。
5話では、今まで平仮名しか使用されなかったサブタイトルに初めて漢字が使われ、物語の節目となる回です。
5話は有名バンドのボーカルが女装だった事が明かされるシーンから始まり、そのボーカル役を主人公・有栖川仁乃が引き継ぐ形になります。女装が売りのヴィジュアル系バンドも、90年代っぽくて良いと思いますがそうはいかないようです。
この日から有栖川仁乃はアリスとなりテレビの前に出ることになります。誰もボーカルが突然早見沙織声に変わった事は気にせず番組は進行。
ライブシーンはどのカットも素晴らしく、特に歌い出す前の鋭い目つきが印象的。
アリスがライブ中に暴走してしまうという設定を上手く曲に反映させ、不安定で未完成ながらも、だからこそ節々から伝わるアリスの才能と可能性を演じきった早見沙織さんの名演が光ります。
この時に使用された挿入歌「カナリヤ」の歌詞がアリスの心情と巧妙にマッチしていまして、「うたっていればそれで素敵なの だから籠(ここ)にいさせて」などのフレーズいいよね……。
挿入歌はジャケットも合わせてどれもオススメでして、このライブ感を曲として完成させている絶妙さは必聴。
今期の早見沙織さんと言えば、「賭ケグルイ」でその演技力を遺憾なく発揮しています。
賭ケグルイと地獄少女を交互に見続けると、どっちが早見沙織で能登麻美子だったのか脳が処理できなくなり、やがて死に至る
— ㅤ (@nyalra) July 9, 2017
sin 七つの大罪/5話「憂鬱なる歌姫」
何者にも縛られず、とにかく好きな作品だけ作っていることがよく伝わるホビージャパン産アニメ。
話としては、七つの大罪「傲慢」を司るルシファーが、各大罪たちを一人ひとり潰していくという、あらすじだけで見ると壮大な設定の話なのですが……
今回の相手である「憂鬱」のアスタロトは、なんとアルバイトをしながらボロアパートで生活しています。働く魔王様ですね。
そんなアスタロト相手にも容赦なく乗り込んでくるルシファー一行。完全に悪役です。どんなカットでもサービスシーンを忘れないアニメ、最高! 質素な畳や台所とド派手な衣装の魔王たちのギャップが見どころ。
ひっそり貧乏生活を営んでいたところに現れたイレギュラーたち。憂鬱の魔王であるアスタロトがどう対処したかと言うと……
ラップで応戦。
その後、動画サイトでの再生数で勝負を始める魔王たち。しかし、アスタロトに再生数で負けてしまったルシファーさんは、アイキャンフライ……とボソボソ呟きながら屋上から飛び降りてしまいます。
この回で次々と展開される、なんかそれっぽいPVの映像たちのシュールさが、このアニメの素晴らしさを嫌というほど発揮していて最高です。どの回もくだらない事を本気でやっていく姿勢が天才的なのですが、この回は特に光っていましたね。
日常シーンを切り取っても一目で異常なアニメだと分かるキャプが生まれるのは、やっぱりsin七つの大罪からなんですよね pic.twitter.com/mRD6cDSp2n
— ㅤ (@nyalra) 2017年6月14日
ツインエンジェルBREAK/4話「証明完了! 理系の天才」
あのツインエンジェルが新しくなって帰ってきました。今回は初代ツインエンジェルと違い、シリアス分もそれなりに多く、主人公めぐるちゃんを精神的に追い込むためだけに進んでいくようなストーリー構成は、一部のファンたちを熱狂させました。
と言っても、それは終盤での話なので、まだまだ話が動く前である4話は平和な回。
物語は、敵幹部の一人である「田中ビリー」がツインエンジェルの正体を探るため転校するシーンから始まります。
自己紹介で「田中勝利」を「田中ビリー」と呼ばせ、最後に「天才なのでよろしく!」と叫び、早速クラスメイトから引かれるビリーくん。更にはこういった展開では気づかないのがお約束である筈が、彼が中学生の容姿でなくおっさんな事にクラスメイトの面々に見ぬかれています。このアニメで最もかわいいのは彼です。
折角転校までしたのに、自分が全くモテない事に疑問を抱くビリーくん。原因は彼女たちが理系の良さに追いついてない事だと断定し、理系の素晴らしさを教えてやらねばと息巻いていた時に、廊下でツインエンジェルの一人、すみれちゃんにぶつかり「気をつけろ! キミの回転速度R! ボクの移動速度S! 二人の距離をDとした時……ぶつかる確率!」とキモオタ全開で怒るものの、ひと睨みされただけですみれちゃんに恋心を抱きます。
この後もどんどんキモオタっぷりを発揮していくものの、紆余曲折あって男の娘に惚れられてしまうビリーくん。本当に幸せになって欲しい。パチスロの方でのビリーくんは、比較的雑魚として登場するのですが、雑魚っぽいわりにそれなりに負ける事も多い感じがヘイト溜まります。
このアニメの魅力として、どこかズレた日常会話にありまして、例えば「いま皆で好きなおにぎりの具の投票をしているの! すみれちゃんの好きな具は何?」「にく」「わかった!」という中学生女子と思えない謎会話が突然挿入されたりしまして、このノリは小麦ちゃんRを彷彿させますね。
終盤で旧作キャラの新変身シーンつき復活など、なんだかんだ熱い展開もあり、とてもツインエンジェルしている良作です。問題として実機で全然勝てない事がありますが、つぎ込んだお金でまたアニメが観られる可能性が増えるなら損はないですね!
エロマンガ先生9話/「妹と妖精の島」
ガッツがあれだけ目指した妖精の島へ、たった9話で辿り着いたエロマンガ先生です。
今回はエロマンガ先生を放置してビーチで遊びまくるサービス回。ついでのように登場した男キャラの扱いに涙が止まりません。
蛍の光る夜の島で真名を明かし、実質プロポーズに近い告白をする山田エルフちゃん。作者が作者だけにサブヒロインの負けが確定しているからこそ、儚い美しさが漂う場面。
このアニメでは、基本的にメインヒロインである妹・紗霧が、部屋から出たり窓から友人に手を振ったりするようになるなど、彼女の成長を丁寧に描写していくのですが、山田エルフちゃんが主人公への恋心を少しづつ積み上げていく様子も良かった。
終いにはEDでの特別仕様。この力技具合は「装神少女まとい」を思い出しますね。最高のサブヒロイン告白シーンで盛り上げてからの、特別ED。このファンサービスは見事にラノベアニメしています。僕はこういった演出にとても弱いのです。
放送時は、常に「山田エルフの元ネタはゴブリン森口では?」と主張し続けていたのですが、ついに誰からも相手されることはなく終わりました。哀しい。
因みに、これは僕が執筆したエロマンガ先生とは何の関係もないSSです。
フレームアームズ・ガール9話/「あお、風邪をひく/あしたもいっしょに」
今期で一番ハマった作品です。基本的に自室のみで展開されるFAガールとのドタバタコメディに、ちょっと良い話が最後に挿入される構成はフルハウス的で、無限に観ることができます。コトブキヤさん二期作って……。
と言っても、あまりに素晴らしすぎて先に個別で感想を書いてしまったので、今回はFAガールのノベライズ版の良さを語りましょう。
ノベライズ版はFAガールたちが「かわいい」という、乙女の複雑な感情を学んでいく話。本編と違って繊細に描かれる内面描写が見どころです。
フレームアームズ・ガール ノベライズ版の表現が、のんびりとした本編と想像つかない程に繊細で、何気ない喜びの描写だけでも「電子回路を突き抜けるこの激しい信号は"歓喜''だ。FAガールが涙を流せるのなら、轟雷はいま落涙していただろう」と最高の文が出てくる
— ㅤ (@nyalra) 2017年6月21日
更に見どころとして、本編では掘り下げが少なかった武希子やマテリア姉妹が大活躍する事も重要です。
バーゼとスティ子やマテリア姉妹などの関係も良いんですけど、FAガールで最も美しい関係性は、キモオタ口調でプラモの事しか考えてないような武希子と、プラモの事なんて何も知らずに年頃の女学生している時代のあおちゃんが、趣味や興味は全く違えど親友という事実がとても脳に良い
— ㅤ (@nyalra) 2017年7月3日
こういう事です。よく読むとこのツイートは昂奮が先にきすぎて文として成立していませんが、勢いで伝わってくれたようで嬉しいです。
特に本編ではヨゴレ担当だったマテリア姉妹の、姉と妹の差異や関係性、スティ子を執拗にいじめ続ける訳などは、これ本編で必要だろ! と思わず叫んでしまうほど。この3人の関係性大好き……。
ノベライズ版のFAガールは必読で、本編では常に達観し内面が読みづらいキャラだったマテリア姉妹が、轟雷を膝に寝かせて頭を撫でながら優しく労ったり、シロがスティ子を虐めるのは照れ屋で恥ずかしがり屋だからとクロ側が語ったりなど、とにかくマテリア姉妹を好きになるしかなくなる
— ㅤ (@nyalra) 2017年7月3日
という訳で、ノベライズを必ず読みましょうというお話でした。
因みに前記事で書いた竿役の予想問題ですが、
フレームアームズ・ガール本の竿役はガンプラか充電くんかと議論していた間に、pixiv覗いたら無から発生したオリキャラのお兄さんが、FAガール放置してあおちゃんといちゃラブしていた
— ㅤ (@nyalra) 2017年7月4日
こういう形で落ち着いていました。個人的には不思議なパーツで股間に陰茎がセットされたスティ子がマテリア姉妹に襲われる本があると……嬉しい!
フレームアームズ・ガール 可愛いってどういうこと? (ファミ通文庫)
- 作者: 手島史詞
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2017/05/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
オマケ
という訳で春アニメの全体的な感想でした。
さて、女児アニメの話ですが、アイドルタイムプリパラのガァルマゲドン回や、アイカツスターズ!のリリエンヌ回、良くも悪くもぶれないここたまにリルリルフェアリルなどありましたが、個人的には新アニメである「プリプリちぃちゃん!!」を特に応援しています。
放送時間が土曜の朝6時なせいで今一影が薄いのですが、毎週最新話が配信されているので安心です。新OPやEDもとてもかわいい……。
pixivisionへのディスりから始まる記事なんて…初めてっぴよ…👁👁
— pixivision (@pixivision) 2017年6月30日
にゃるらさん(@nyalra)、覚えててほしいっぴ。
大人の女児向けアーケードゲーム入門https://t.co/hnGyuzV94f pic.twitter.com/dxtQ7luBEg
北方領土エリカちゃんと語尾がかぶっているpixivisionで女児向けアニメの記事を書いたので、適当にアレしてください。
それでは、夏の新アニメも愉しんでいきましょう。