「準にゃん」こと渡良瀬準の想い出と「男の娘」について
うぃんどみるヒロイン総選挙
世間ではシンデレラガールズの総選挙で右往左往する中、ういんどみるでは15周年を記念して「こ~ちゃヒロイン2017総選挙」なる人気投票が行われています。
なんとめでたく一位を取ったヒロインはういんどみるファンにはお馴染み「こ~ちゃ」先生描きおろしで抱きまくら化されるそう。その投票結果の中間発表が先日あったのですが……
元はサブヒロインかつ男である準にゃんこと渡良瀬準が一位。投票数まで開示されてはいませんが、恐らく2位以下との差はかなりありそうに思えます。そもそも準にゃんには既に抱きまくらカバーが複数存在しますが、2017年になって新規イラストが見れるだけで感極まりないですね。
今回は応援も兼ねて、そんな準にゃんの話をしていきます。
カラオケでアニメタイトル順に並べたら、「はぴねす!」と「はぴねす!りらっくす」の間に、「ハピネスチャージ プリキュア」が挟まれている事を、絶対に滑らない話として他人に話すんですけど、中々ウケた事がないです
— ㅤ (@nyalra) 2017年1月22日
これは僕の心底どうでもいいツイートです。かれこれ3年くらい言い続けてます。怖いですね。
男の娘でなくオカマキャラとしての準
男の娘といえば今ではすっかり浸透した概念でして、昨今のアダルトゲームだと一作に一人居てもおかしくない程に一般化しているのが現状です。まだアダルトゲームに登場したての頃は、ヒロインが男の娘だった事で激荒れした事例も複数あります。
その「男の娘」の躍進には、勿論過去に「男の娘」属性をアダルトゲーム業界へ膾炙させた存在がある訳でして、その中でもかなりの割合を占めたのが渡良瀬準です。一時期は風俗店の看板に使われたりで話題になったりもしました。そのレベルでのナイスデザインという事でしょう。
彼女(彼)には男の娘である前に特殊な立ち位置のキャラでして、初登場の「はぴねす!」内ではサブヒロインどころか主人公の親友枠でした。設定段階では「親友B」程度の存在です。(ファンブック参照)
当然、親友枠程度の扱いですから本編内に彼女のイベントCGは存在しません。立ち絵は吃驚する程かわいいのですが。例外として全クリ時にオマケで準の一枚絵が表示できます。乳首が見えてるけど男だから大丈夫だろと思いつつも、何度かはてな側から記事を消された経験があるので大人しく隠しました。クリア後にマルチやら初音ちゃんが祝ってくれるオマケCG昔はよくあったよね。
ですので、彼女のCGは全てファンディスクである「はぴねす!りらっくす」のモノとなっております。
「はぴねす!りらっくす」で初めて見せた彼女の、男でも女でもない色気のある憂いた表情は、多くのファンを揺さぶりました。いま見ても絶妙な雰囲気がありますよね。確かに美少女なんですが、ただの女ではない何かを感じさせます。
さて、この頃はまだ「男の娘」という概念はなく、公式サイトでのキャラ紹介でも準の説明は「学園最強のオカマちゃん」です。同時期に人気を博した「処女はお姉さまに恋してる」は、主人公が女装してお嬢様学校に通うという内容ですが、こちらでも「男の娘」ではなく「女装っ子」として扱われています。
この「男の娘」の概念でなく「オカマ」として扱われてたからこそ、準には今でもオンリーワンな魅力が詰まっていると考えています。
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本編での準
本編で最初に登場するのが準にゃんです。というか、本編は準から電話が掛かってくる場面から始まります。
「なんだよ準か」と怠そうに電話を取る主人公。渡良瀬準を知る者なら「なんだよ、じゃねぇよ自分がいくら恵まれている存在か~」と愚痴愚痴言い出す場面ですが、初プレイ時には「準? 今回の親友枠か」としか思わないでしょう。
そこで油断した時に、女声+準の顔アイコン表示からの猛烈なラブコール。キス魔という設定もあり、電話越しに投げキッスの嵐。完全にメインヒロイン。「もぅ~」「なのよぉ」と、なんとなく作られた女性らしさに違和感を覚えつつも、今作はこんな可愛い子がヒロインなのかとドキドキしたところに……
丁寧に回想で「男」である事を念押しされます。
本編での準は矢張りどこか一歩控えめで、主人公への態度もギリギリ恋心でなくからかいの範囲に見えなくもないです。
はぴねす!では、親友枠はもう一人いまして当然もう一人の方はれっきとした男性ですが、この三人の仲が良く男キャラが不必要にないがしろにされないのも、はぴねす!の魅力の一つでしょう。
親友枠同士、メインキャラからは一歩ひきつつ互いが男友達としてバカやってる様子は和みます。飽くまでヒロインでなく「男友達とバカやってる」距離感は、男の娘属性が確立してしまった今では絶対に出せないでしょう。この辺りはプレイしないと伝わりにくい塩梅ですので、是非リメイク作である「はぴねす!えもーしょん」をプレイして実感しましょう。
りらっくすでの準
そんな一部人気を経て、FDでは準もヒロインとして昇格。彼女がメインのシナリオはちょっぴり切なく、オカマという立場での準の恋心を繊細に描写されています。
しかし、FDで重要なのは彼女とのえっちシーン。なんと「男のまま」か「魔法で女体にする」かを選択でき、
「はぴねす!りらっくす」では準を男のままか女にしてえっちするか選べるのですが、男のまま犯すと「いい匂いだな」「香水よ……」という台詞が追加され、準が男の状態で少しでも可愛くあろうと努力しているのが分かるんですよ
— ㅤ (@nyalra) 2017年5月7日
更には性別でシチュやセリフも変化しますので、単純にポケモン赤/緑のようなバージョン違いでもない気合の入りよう。当然、男の娘としての準を抱いてやるのが男気ではるのですが、彼女の女性として主人公と接してみたいという願望を満たしてやりたいのもあり、多くのユーザーを躊躇わせた魔の選択肢でしょう。
男としてえっちシーンに入った場合、準が挿入されている最中、ずっと自分の髪を咥え続けているのが非常にオカマらしくて良かったです。
「はぴねす!りらっくす」では、脱衣麻雀で遊ぶこともできまして、自分は麻雀の技術の大半は準を脱がすために覚えたといっても過言ではないのですが、それ以上に印象強いのがこの準の「脱ぐわよっ!」というセリフ。この一言のオカマっぽさが強烈で今でも脳裏に残り続けています。
「はぴねす!りらっくす」で、準が「この部屋暑いわね……脱ぐわよ!」と叫ぶシーンがあり、その言い回しがオカマらしさ満載で、ああこの子は男に非ず女にも非ず「男の娘」(まだその概念は膾炙してなかったが)なんだなと感じ、敬意を示すため初めて男の娘の射精に合わせて自分も射精したのです
— ㅤ (@nyalra) 2016年9月6日
因みにこの麻雀ゲームでは、過去作のヒロインたちも登場するので、当時彼女たちのキャラを把握するため急いで過去作を漁った跡が、今でも押入れにひっそり残っています。懐かしいですね。
ういんどみるからのお知らせ情報です pic.twitter.com/3khfxSWEv6
— ㅤ (@nyalra) 2017年4月1日
他媒体での準
メーカーの予想以上の人気を介し、彼女の活躍は親友Bからメインヒロインになっただけでは留まらず、PS2版では初回特典として「渡良瀬準の華麗なる一日」という彼女メインのアニメが付属しました。非常にノリノリではっちゃけた内容で大満足。準の必殺技パトリオットミサイルキックが光ります。
他にも様々なグッズが他ヒロインを差し置いて発売したりしましたが、その一際浮いた人気を象徴するのが「準にゃん足りてる?」というオンリーイベント。エロゲのサブキャラのオンリーイベントはとてつもなく貴重です。このオンリーイベントに参加した主な作家陣の他同人誌もブリジット本だったりと、当時から男の娘という存在が好きで好きで仕方なかったことが窺えます。このイベント、実は一昨年にも開催されてます。
もっと男の娘の話
という訳で準にゃんの想い出話でした。ういんどみるは「E-mote」なる立ち絵をぬるぬる動かすシステムに力をいれてまして、そのE-moteを搭載したリメイク版「はぴねす!えもーしょん」では、ぬるぬる動く準の姿が堪能できます。ただ脱衣麻雀はついてきません。残念。
そのぬるぬるっぷりは公式の動画で確認できます。アニメ「祝福のカンパネラ」の映像特典では、お風呂に入る各ヒロインたちの3D映像がついてきたりと、ういんどみるの謎の技術には脱帽です。このE-moteシステムがアダルトゲームのデフォルトになると、一気に未来感が増して良いですね。
勿論ういんどみるには他にも魅力的なヒロインが沢山居ますので、準にゃん含めて彼女たちのヒロイン総選挙の結果を愉しみにしています。
更に別の男の娘キャラの歴史についてはこちらをどうぞ。
オマケでこれは今回の記事と同じく、一人のヒロインに対して長々と駄文を弄した記事です。興味があればどうぞ。
因みに最近読んだ中で気に入った女装漫画は「LiLy」です。
貧乏な少年が女装してメイドとして働かされる。王道中の王道ですが、何よりかわいいのが最高ですね。
男の娘ゲーでいえば、あの「女装してお嬢様学校に潜入しようとしたら、間違えて隣の底辺男子校に入ってしまったボク」を世に送り出したデジタルGパワーが「ぼくはこうしてオタサーの姫になりました」というタイトルの続編を作り話題になりました。そんなデジタルGパワーの新作タイトルは「寝取られた!」です。突然シンプルになりすぎる。これからもひっそり「男の娘」を応援していきたいです。