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シスプリ15周年とRePureの想い出



 

■シスター・プリンセス15周年

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 それは12人の妹達の物語。

 

 3月8日はプレイステーションシスター・プリンセス」が発売されて15周年だそうです。

 電撃G'sマガジンでの企画自体が始まったのは1999年ですので、更に長い付き合いのお兄ちゃんも居るのではないでしょうか? 2016年になった今でも、何だかんだで「妹モノ」として衝撃を与えた作品と言われると、シスプリを連想する人もまだまだ居る事でしょう。

 

 

 

シスタープリンセス 通常版

シスタープリンセス 通常版

 

 

 「特に理由もなく自分に12人も妹がいる」という常軌を逸した設定から、シスプリがギャルゲー業界に与えた影響は計り知れないでしょう。更に「実妹(血縁)か義妹(非血縁)が選択肢によって変化する」システムは、実妹派と義妹派で言い争いが絶えない妹フリークの間でも革新的だったと思われます。

 因みにこのゲーム、かなりどうでもいい選択肢が非常に多いです。妹たちはお兄ちゃん大好きなので、事ある毎に話し掛けて反応を伺います。一歩街へ出たら「どこへ向かおう」か、食事に招かれようものなら「どれが一番美味しかった」か。単純にそれが12人分用意されており、しかも妹へのそんな簡単な返事一つで実妹か義妹か変化します。一歩間違えたらホラーゲーム過ぎる。

 余談ですが、電撃G'sマガジンの読者企画はシスプリ以降もぶっ飛んだ設定の作品を多数排出しており、シスプリとほぼ同時期に始まった「ハピレス」こと「HAPPY★LESSON」は5人の女教師が主人公のママになったり、シスプリ終了後の主力として登場した「双恋」は必ず双子の女の子と3人で付き合っていく設定でした。極めつけの「Baby Princess」では突然0歳から18歳までの19人の姉妹と暮らしちゃいます。端的に言えば狂ってますね。だがそれがいい

 更に話は逸れますが、「双恋」を元に好き勝手暴れまわった「フタコイ オルタナティブ」は僕が観てきたアニメの中でも五指に入る名作なので皆観ましょう。

フタコイ オルタナティブ DVD-BOX

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シスプリの世界観

 閑話休題シスプリの話に戻ります。

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 ──ある日突然、あなたに12人もの妹ができたらどうしますか?

 

 そんな事言われてもどうしようもないですよね。シスプリは媒体によって設定が多少異なりますが、基本的にこの部分は揺るがない上に、コレ以上の説明はありません。兎に角12人の美少女にお兄ちゃんは好かれます。

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 それにしても霧賀ユキ先生のイラストはとても良いですね。読んでいると雰囲気に流されて「あぁ12人もの妹が自分のことが好きなんだなぁ……」と納得しちゃいます。

 これまた脱線しますが、シスプリはやたら龍騎とのコラボネタが多いです。「12」という数字が共通しているからか、はたまた単純にその時の流行りを節操ないオタクが纏めたのかなど、色々と推測はできますがブームが過ぎ去った今観ると意味不明過ぎて面白いです。

  この動画とか大好きですね。龍騎の神崎士郎を模した人物が「妹の世界へ行きたいか?」と問いかけ、シスプリを起動したテレビの前で変身ポーズを決める主人公の映像なんて混沌そのものです。

 話を戻します。要はそれだけシスター・プリンセスの世界観は衝撃かつ革新的だったという訳ですね。他の読者企画作品の盛り上がりが今一振るわなかった事からも、ユーザーがついていけるギリギリの塩梅だった気もします。これ以上捻るともう殆どの人は脳が拒否するのでしょう。

 霧賀ユキ先生の作画ではないですが、「森嶋プチ」先生によるコミカライズ版の絵柄もほんわかしていて癒やされます。

 

 

 

 

ウニメRepure

かっこよくて、優しくて。  

とても素敵な、世界でただ1人のお兄ちゃん。  

これは、お兄ちゃんのことが大好きな、12人の妹たちの物語です

 

  勿論シスプリ人気は読者企画だけに収まらず、オリジナルストーリーのアニメも製作されました。

  そんなアニメ1期はファンの間でウニメと呼ばれ、良くも悪くも一癖ある愛され方をされています。詳しくは以下の動画を参照して下さい。本編の評価は別れますが、OPの「Love Destiny」はアニソン界に遺る名曲です。ただ切ないラブ・ソングな歌詞に反して、妹たちは「会いたくても今は会えない」なんてセンチメンタルな考え方はせずに盲目的に突っ込んできますが。

 

  そんなウニメの後に始まったのがシスター・プリンセス RePureです。今回は主にRePureのキャラクターズパートと呼ばれているBパートの話をします。

 RePureはアニメ全体から観ても非常に珍しい製作体制で作られています。まず最終回を除く全話がAパートとBパートが独立してできており、ストーリーズと呼ばれるAパートは1期と設定やスタッフも共通してまして、先述したBパートのキャラクターズは各話毎に別々の監督が担当したオリジナルの設定です。

 ストーリーズとキャラクターズでは目に見えてクオリティが違います。クオリティというか、そもそもスタッフも監督も別々ですので全く違う作品になるのは当たり前なのですが。

 

 例えばストーリーズの話を抜き出してみますと、12話「お兄さまのレストランン」では、年長組がお兄ちゃんを食事に誘うも、既にお兄ちゃんたちの家に居た年少組にお兄ちゃんとレストランへ行く機会を譲ってあげるというお話。

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 お通夜ムードみたいな雰囲気がマサルさんを彷彿させますね。これでもそこそこ作画は良い方です。ストーリーズは妹が沢山登場する為に作画が大変なのでしょう。スタッフも海外組が多かったようですし。

 

  かと言って話が面白いかと言われるとそうでもないです。

 これは他の席に居たオッサンが、ボトルのコルク栓を誤って主人公へ向けて飛ばしてしまうシーンなのですが……

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  ヘナヘナした作画の春歌が咄嗟にガードします。この後おっさんは出てこないので特に注意もされませんし、ただコルク栓が当たらなくて良かったねで話は終わります。単純に「妹たちは兄をこんなに大切にしてるんだぞ」というカットが連続するだけの内容が大半です。

 お察しの通りストーリーズの評価は余り良くありませんが、妹達の絡みが一番濃厚なのはストーリーズですし、一長一短な部分もあります。

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 因みに上のストーリーズの春歌と、下のキャラクターズパートの春歌は同一人物です。キャラクターズが当時の他のアニメと較べても作画が抜きん出て綺麗なのもありますが、AパートとBパートでここまで格差があるのは凄いです。本編と劇場版での「アキハバラ電脳組」並の差ですね。

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 勿論ストーリーズの方でもOPでドーナツを頬張る四葉など、好きなカットもあるので、鍛えられたお兄ちゃんなら要チェキです。あのOP何故かむらかみてるあき作品並に揺れるので目に悪いですが。

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シスター・プリンセス Re Pure ~ストーリーズ3~ [DVD]
 

 

 

 

シスター・プリンセス RePure キャラクターズ

 RePureは12人の監督が一人づつ妹を担当して製作されたので、どの回も雰囲気がガラッと変わります。

 例えば四葉回や亞里亞回は兄との回想が主で、直接お兄ちゃんが出てくるカットはほぼ無かったりもします。

 

四葉壊れたユニコーン

 まだ見ぬ兄チャマを想ってドキドキする四葉は新鮮です。キャラクターズは一人の妹に焦点を当てるので、妹達の違った一面が沢山見れて良い……。ちょっとアンニュイな雰囲気の四葉にドキッとします。

 因みに、この回の作画監督を担当した「山本佐和子」さんは先述したフタコイオルタナティブでも作画監督をしていたり、あの「西田亜沙子」さんの育ての親だったりします。

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 やっぱり四葉と兄チャマはソーシソーアイだったのデスねーっ!

 

亞里亞サーカスが来た日

 亞里亞回である3話「サーカスが来た日」は作画が美麗の一語に尽きます。回想とは少し違いますが、四葉回と似たような構成です。タイトルがオーケンの曲にありそうですよね。

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 著名な作画監督からなる幻想的な作画と雰囲気は、同時期のアニメと較べても一線を画します。亞里亞回を担当した「林明美」さんはウテナなどでも多くの回を手掛けてました。

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 亞里亞はやっぱり、兄やのことが世界で一番大好きです。

 

 ビジュアルブックの一枚絵がお気に入りで、亞里亞マイベスト。思えば初めて聴いた水樹奈々さんの声かも知れません。

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 他にも印象的な回を掻い摘んで紹介していきます。

 

・千影「金色の果実

 千影回なども流石シスプリ一の色物だけあり、浮いて気色が違います。全体的に耽美な空気が漂っている回。

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 千影の生まれた日に植えた林檎を、贖罪の夜である今夜、想い人である兄くんに渡すことで、二人だけの世界へ行こうと部屋へやってきます。

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兄くん……。私を困らせないでくれ……。

 しかし眠っている兄くんを観ている内に、千影はその禁断の果実を使って何も言わない彼を連れて行く事を躊躇います。そして千影は人知れず部屋を去って行き、いつか兄くんの方から禁断の果実を求めるまで待つと誓う……。

 まだ「中二病」という概念がない時代の作品だけに、バリバリに痛々しい台詞でも、わざとらしさを感じさせないのが好きです。

 千影はオリジナルストーリーズのイラストがお気に入り。妖しい雰囲気がカッコいいですよね。

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・春歌「揺れる想いを短冊に…

 

  春歌回は背景美術が淡くノスタルジックです。勿論ストーリーもいい……。

 折角なので、先ずは僕が抜き出したGIFを見て下さい。

 

  春歌は美少女でとっても女の子なんですよね……。内容は七夕の日に大好きな兄君さまとお祭りへ参加する話。しかし、兄君さまが来てくれない上に雨まで降ってきた……。そんな時に漸く彼がやってきて……

 

 

  いい……。この回は背景美術もそうなのですが、演出もまた出色の出来ですね。

 この後二人で祭りを歩いている時に、水溜りを飛び越えるカットがあるのですが、それが天の川を越えて結ばれる二人を表現していて、とても印象的。こんな美しい演出が出来る監督となると、言葉は無粋に感じられますね。

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 七夕の日に振る雨のことを催涙雨、って言うんですって

 

 ・咲耶ホーリーウエディング

  

 

  この回が一番凄まじいです。何というか本当に凄まじい。先ずテーマは兄妹間の禁断の愛と悲恋ですから。

 構成も過去と未来の咲耶を行き来し、単純に解説できるような一筋縄ではいかない内容ですので割愛しますが、シスプリに興味ない方でも是非観て欲しい名エピソードです。

 

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  本編では誰より盲目的に兄を愛した咲耶が、幼少期に願った兄との結婚式。その幻想を否定するかのように映しだされる縛られたマリア像。

 お兄様と血縁の赤い糸で結ばれていると言い張る自分と、兄妹同士では恋愛は成立しない現実に打ちひしがれる自分。シスプリ本編では一切触れなかった問題をテーマにした非常に挑戦的な回です。まぁこの回以外の咲耶は特に何も考えずお兄さまを誘惑しますが。

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 おねがいです、神様。「おねがい……」ずっと……。「おねがいだから……」お兄さまのそばに。「お兄さまのそばに……」いさせてください。「いさせて……」

 

  他にRePureはEDが全て岡崎律子さんによる12人の妹をイメージしたテーマ曲なのが良いですね。作詞も担当しており、インタビュー記事ではその全ての楽曲について思い思い語っていて、本人の思い入れを感じられるのも好きです。特に咲耶回のEDであるRomantic connectionがお気に入り。

 

 

 

  如何でしたでしょうか? シスプリを僕以上に大好きなファンも、今回の記事で興味持った人も、15周年と言わず何十年と愛される作品にしていけたら良いですね。勿論今回紹介していない妹も大好きです。白雪なんて某画像掲示板の影響で未だにスカトロのイメージが抜けませんが。

  今回はちょっと真面目な記事になりましたが、普段は全然咲耶や千影で自慰をしてますので、各お兄ちゃんそれぞれの妹の愛し方を尊重します。

 

 

 

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